iPhoneXR 画面交換修理♪
みなさまこんにちは!
あいプロベイシア名古屋みなと店の店長でございます。
本日は、名古屋市東区からお越しいただきましたお客様の
iPhoneXRの修理をいたしましたので、ご紹介していきたいと思います。
iPhoneXRの特徴は、なんといっても6.1インチの画面の大きさですね!
これだけ大きいと、テレビでなくてスマホでも迫力のある映画を楽しく鑑賞できるってもんです♪
バッテリーの容量も2942mAhあり、Xシリーズである、X・XS・XRの中でも一番多い容量となっております。
但しあくまでもXシリーズの中でのiPhoneXRの立ち位置というのは廉価モデルということ。
画面には液晶ディスプレイが採用されており、他のiPhoneXやXsの有機ELディスプレイと比べてしまうと、
少し劣ったものとなっております。
また、アウトカメラに関しても、iPhoneX/Xsはデュアルカメラが搭載されておりますが、
iPhoneXRはシングルカメラとなります。
ただこれらはスマホに関して博識の方であったり、双方並べて確認すれば画面の綺麗さの違いが分かりますが、
片一方だけ使用している分には劣っている何てことは微塵も感じません。
カメラに関してもその道のプロが見れば不満点などが出てくるでしょうか、一般人が使用する分にはなんてことはありません。
必要以上なほどです。
私としては、画面が大きくバッテリー容量も多い時点でiPhoneXRという端末は勝ち組だと考えております。
さてさてそんなiPhoneXRをお持ち込みいただきましたお客様のご相談内容といたしましては、
「落として画面が割れてしまって、液晶が点かなくなってしまった・・・」
とのこと。
恐らく、画面に加わった落下時のダメージが強く入ってしまったため、画面の明るさを調整するバックライトが
損傷して故障してしまったものと推測されます。
ただ、現状、本当にバックライトが故障していて液晶が映らなくなっているかどうかは分かりません。
落下時の衝撃が端末内部に設置されているバッテリーにまで及んでしまい、その結果バッテリーが故障して、
端末自体に電源が入っていない可能性も考えられます。
なのでまずは、どこが故障しているのかを特定する必要がございます。
特定方法としましては、端末左側にございますマナーモードの切り替えスイッチです。
これを切り替えることでマナーモードのオンオフを切り替えることができるのですが、
切り替わるときにバイブレーションが作動し、端末が振動します。
その仕様を活かして、端末が起動しているかどうかをチェックします!!
※今回に関しては、起動チェックを行う前にLINEの通異音が鳴り、起動していることが確認取れました!( ̄ー ̄)ニヤリ
また、修理前には必ずお客様と一緒に、端末の動作チェックを行います。
現状、見た目では画面割れと液晶不良だけですが、その他にも故障している箇所があるかもしれません。
それを事前に確認せずに修理をしてしまうと、もし修理後に不具合が出てきてしまった場合、
どんなに完璧な修理を施しても、修理中の不手際となってしまいます。
そういったトラブルを避けるためにも、必ず修理前にお客様と一緒に動作チェックを行います!!(‘◇’)ゞ
チェックする項目としては、
・起動確認
・液晶表示確認
・タッチ操作
・faceID
・インカメラ
・近接センサー&環境光センサー
など、修理の過程でケーブルなどに力を加えることになる部分となります。
それ以外に関しては、触れることが無く故障させないため、もし仮に修理後に不具合が見つかったとしても
保証の対象外となります。m(__)m
修理前チェックが終了し、問題ことが確認できたら修理を開始していきます。
1:画面を開く
実際であれば、修理を始める前に端末の電源を落としてから分解した方が安全性が高いのですが、
今回は画面が真っ暗でタッチが効いているかどうかの判別ができません。
ですので、電源は入ったままでの修理となります。
※後で、電力の供給元であるバッテリーのコネクタを外してしまうので問題はございません。
それでは次に、画面を開いていきます。
充電ケーブル差し込み口の両サイドにありますネジ2つを取り外してまいります。
ここのネジはネジ穴形状が少し特殊になっておりまして、星型の形状になっています。
ですので、個々のネジを取り外すためには、同じ星型の形状のドライバーを使用する必要がございます。
ただ、この星形形状のドライバー、ダイソーやホームセンターなどで買えるドライバーセットには入っておりません。
精密ドライバーセットにも同様に入っておりません。
では、どこで入手するのか・・
ホームセンターや工務店、通販などで単品で購入することができます。
また、特殊ドライバーセットなる物もございまして、そこには星形ドライバーの他に、
Y字のドライバーも付属しております。iPhone7以降の分解修理にはY字のドライバーが必須となるので、
もしご自身で修理される場合は、この特殊ドライバーセットを購入すると良いでしょう!!(‘◇’)ゞ
通販で交換修理用の画面やバッテリーを購入すると、一緒に修理に必要なドライバーやピックなどの修理キットが
付いてくることもございますので、確認してみてください!(‘◇’)ゞ
2つのネジを外したら、
次に、ヘラを本体フレームと画面との間に入れ込みます。
※この時あまり奥まで入れすぎてしまうと、内部パーツを損傷させてしまうので注意します。
入れ込んだヘラで画面を少し持ち上げます。
そして持ち上げた隙間に指の爪もしくはピックを差し込みます。
差し込んだ爪orピックを端末のフレームに沿ってスライドさせていき、画面とフレームとを剥離させます。
※画面とフレームは、両者の間に取り付けられた防水/防塵パッキンに粘着性能によって接着されております。
その接着を断ち切るために、爪やピックをスライドさせるのです。
全ての辺のパッキンを断ち切ることができましたら、画面を開くことができます。
画面と本体基板とをケーブルが接続しておりますので、画面が必ず右開きで開いていきます。
※ほかの方向に開こうとするとケーブルに負荷がかかり、断線/破損してしまいます。
また、開いた画面を開きすぎると、これもケーブルに負荷がかかることになり断線/破損につながります。
目安としては、本体フレームに対して90度以上開かないことです!!
2:画面を取り外す
続いて、バッテリーのコネクタを外していきます。
上記でも述べましたがバッテリーのコネクタが電力供給の大元となるので、ここを外さない限り端末は、
通電状態となります。
通電状態のままコネクタの取り外しや接続を行うと、基板に負荷がかかりショートしてしまう危険がございます。
ですので、一番最初にバッテリーのコネクタを外す必要があります。
外すときに使用する道具には金属製の道具は絶対に使用しないでください。
金属は電気を通してしまうので、バッテリーのコネクタの接続部分に触れてしまうと、
通電し、最悪の場合これもショートの原因となります。
バッテリーのコネクタの外し方には2種類ございまして、
1つ目は、バッテリーとコネクタの隅間にピンセットを差し込み、ケーブル部分を引っかけて外す方法と、
2つ目は、バッテリー方向からピンセットの先端を入れ込み、ケーブル部分に当てながら引っかけ外す方法です。
1つ目は、バッテリーとコネクタとの間に比較的隙間があるiPhone6s以前の機種のみの外し方です。
iPhone7以降、この隙間が極端に狭まっているので、2つ目のバッテリー方向からピンセットの先端を差し込み、
ケーブルに当てながら外す方法をします。
2つ目の方法に関しては、コネクタ接続部分に触れないので、金属製のピンセットでもOKです。
あとは順序は問いません!!
画面側から接続されているコネクタをすべて外していきます。
バッテリーのコネクタの上に液晶とデジタイザー(タッチ機能)のコネクタが、その上にイヤースピーカーケーブルの
コネクタが接続されております。
それぞれのコネクタの上にはシールドプレートが設置されているので、コネクタを外すときはまず、
このシールドプレートを外す必要がございますが、ネジで固定されているだけですので簡単に取り外すことができます!!
全てのコネクタを外すことができたら、画面を本体フレームにから分離することができます。
3:新品パネルの動作チェック
続いて新しく取り付けるパネルの動作チェックを行っていきます。
このタイミングでチェックをする理由は、確認せずに取り付けて修理を完了し、
最後にいざ動作確認を行ったときに、もし初期不良などの不具合が見受けられたら、また分解のし直しとなってしまいます。
これは非常に手間ですし、何より手間の分、お客様に再度お時間を頂戴することになってしまいます。
お客様にご迷惑をおかけするわけにはいきませんので、必ずこのタイミングでチェックを行います。
確認するのは、液晶の映りとタッチ動作です。
チェックして問題が無ければ、再度取り外しておきます。
4::イヤースピーカーケーブルの取り外し&取り付け
続いて、元々取り付けられていた画面に設置されているイヤースピーカーケーブルを取り外してまいります。
画面の上部に取り付けられているパーツです!
新品のパネルにはこのイヤースピーカーケーブルは設置されていないので、元パネルより移植してくる必要がございます。
ここで、持ち込み時のiPhoneXRをご覧ください。
画面の上部の割れが著しく悪いですよね。これは、そこにそれ相応の衝撃が加わったということになります。
割れた部分の裏にはイヤースピーカーケーブルが設置されており、その衝撃というのはイヤースピーカーケーブルにも
加わっております。
現状では、故障しているかどうかは冒頭で述べた通り画面が点かないので確認のしようがありませんが、
壊れていないにしろ、ダメージは必ず蓄積されているので、取り外すときは細心の注意を払って慎重に取り外しをします。
イヤースピーカーケーブルはネジで固定されているところと、パネル側と接着されている部分があるので、
ネジを外して、接着はヘラで剥がしとっていきます。
接着が強いようなら、ヘラの先端に無水エタノールを付着させると、接着が溶解してスムーズに剥がすことができます!
このイヤースピーカーケーブルには、近接センサーなどのセンサーパーツが一体となっており、
パネルの枠にはめ込まれた状態で設置されているので、ヘラで掘り起こす必要がございます。
このセンサーパーツはとても脆く、壊れやすいパーツとなっておりますので、取り外しの際は慎重に作業します。
これにて分解作業は終了です。
※上記画像を見ると、中央に銀と黒のプレートがございますが、これは銀板というパーツでして、
新品のパネルによっては元から設置されているものもございますので、取り外さなくても良い場合がございます。
取り外したイヤースピーカーケーブルを新品パネルに取り付けます。
取り付けるときは位置は正確に取り付けましょう!
乱雑に取り付けると、スピーカーやセンサーの動作不良や破損につながります。
5:動作チェック&組み立て
ここからは組み立てのお時間となります。
まず、防水/防塵パッキンを取り付けていきます。
というのも、手順1にて画面を開く工程で、画面とフレームとの間に設置されたパッキンが伸びてしまって
本来の効力が失われてしまいます。
このままですと、埃はともかく、少量の水や雨が端末にかかるだけで、パッキンが伸びてできた隙間から
内部へと水が侵入してしまい水没故障してしまいます。
当店では、別途700円で防水/防塵パッキンの取り付けサービスも行っております!
お客様からのご希望があれば、このタイミングで設置をします!
次に、画面とバッテリーのコネクタを接続させて起動させます。
そしたらここで、画面をフレームにはめ込む前に、イヤースピーカーとセンサー類の動作チェックを行います。
※今回はパーツ付近の割れがひどく、恐らくダメだろう・・と推測していたのですが、
見事に生き残っており、正常に動作いたしました!!(*´ω`*)
問題が無ければ、シールドプレートを設置してしっかりとコネクタを保護したうえで、画面を閉じます。
最後に、2つの星形ネジを締めたら、修理完了です!!
修理内容 : iPhoneXR 画面交換修理
修理時間 : 40分
修理料金 : 9,500円~(税込)
最後に
あいプロでは、画面修理だけではなく、バッテリー交換や充電不良、水没復旧など、様々な故障にご対応しております。
また、iPhoneの他にも、ipad、androidやゲーム機など様々な機種が修理可能ですので、修理のご依頼やご質問等ございましたら、
いつでも気軽にお問い合わせくださいませ👍