Xperia XZ Premium バッテリー交換♪
みなさまこんにちは!
あいプロベイシア名古屋みなと店の店長でございます!
本日は、名古屋市からお越しいただきましたお客様の
Xperia XZ Premiumの修理を行いましたので、ご紹介していきたいと思います!
お客様からのご相談内容としては、
「スマホを触っていたら、急に電源が落ちてしまって、そこから起動しなくなってしまった・・」
とのことでした。
端末を落としたりしたことは無いそうなので、恐らくバッテリーの故障(経年劣化によるもの)だと推測されます。
ただ、それ以外にも原因は考えられて、画面のバックライトの故障で液晶が映っていないだけで、
電源は入っている可能性もございますし、
そもそも、基板自体が故障している場合もございます。
その場合は、バッテリーを交換しても症状は改善されませんので、まずは故障個所の特定をしなければなりません。
まずは、充電ケーブルを接続し起動します。
そして、端末に電話をかけ着信音やバイブの振動があったら、起動はしているので、画面の故障となります。
基板の故障に関しては、確認のしようがないので、画面でもバッテリーの故障でもなかった場合、
基板故障となります。
今回、充電ケーブルを差してみても何のアクションもなく、起動させてみて、電話もかけてみましたが、
これも反応がありませんでした(´;ω;`)
ということで、バッテリーの故障と判断し、バッテリー交換修理を行ってまいります。
1:バックパネルを取り外す
まずの端末を分解していくにあたって、バックパネルを取り外してまいります。
androidスマホには、画面化から取り外していくタイプと、バックパネルから取り外していくタイプの
2種類がございます。
Xperiaスマホには、画面から取り外していく端末が多いのですが、
このXperia XZ Premiumに関しては、バックパネルから取り外していくものとなります。
Xperia XZ Premiumのバックパネルは鏡面仕上げになっており、すごく美しい仕上がりとなっております。
指紋が目立ちやすいというデメリットこそありますが、それを以てしても、欲しくなる端末であることは間違いないです!
このバックパネルは、本体側のフレームの縁に張り付けられ接着テープによって、強力に接着されております。
ですので、このまま力任せに引っ張り剥がそうとしても、剥がれませんし、最悪、割ってしまう可能性もございます。
ので、まずは、この接着を弱めていきます。
接着剤や接着シールの接着は熱を加えることによって、接着の効力が弱まりますので、温めていきます。
温めるのに使用するのがこちら!!
当店のブログではお馴染みの、ヒートガンです!!
このヒートガンは、androidスマホを修理するうえで欠かせないものとなっております!
ヒートガンは、家庭用ドライヤーの強化版という位置づけの道具で、その熱量は、ドライヤーとは比べ物に
ならないほどの熱風が噴き出ます。
それほどの熱量ですので、当然温める端末にもそれ相応の負荷がかかります。
熱しすぎて熱がバックパネルを通り越して、内部パーツやそのさらに奥にあるディスプレイにまで
影響を及ぼしてしまう危険がございますので、熱するときは注意が必要です!!
熱し方のコツとしては2つ!
1つは、『1点集中で温めないこと!』
ヒートガンを固定して、1点を集中的に温めてしまうと、相当な熱量を持っているヒートガンですので、
すぐに高温にまで達してしまいます。すると、前述のとおり、熱が内部パーツにまで及び、故障してしまうので、
ヒートガンを振って、熱を分散させながら使用すると、高温にはならずに済みます!
2つ目は、『温めて、手で暖かさを確認 →温めて、手で暖かさを確認 を繰り返す』
1つ目のようにヒートガンを振りながら熱を分散させても、限度はあります。
長時間温めてしまうと、簡単に高温にまで達してしまうので、少し温めたら、手で触って確認、
を繰り返して熱をチェックします。
目安としては、手で一瞬触れてみて、触り続けていられる程度の熱さまでです。
感覚的なお話で申し訳ないのですが、一瞬触っただけでも、触れ続けていられないほどの熱さの場合、
内部にまで熱が及んでいる可能性が高いです。
今回はバックパネルを温めているため、そこまで神経質になる必要はございませんが、
画面から取り外すタイプのスマホは、当然ですが、画面側から熱を加えなければなりません。
その時は、細心の注意を払って熱を加えていきます。
熱で接着力を弱めてたら、次に、ヘラをバックパネルとフレームとの間に差し込みます。
そして少しだけバックパネルを持ち上げて、できた隙間にトランプを差し込んでいきます。
トランプは、接着を断ち切っていくのに最適な道具ですので、あいプロではトランプを使用しております!
もちろんヘラでも接着を断ち切っていくことは可能ですが、硬い分、内部のパーツを傷つけてしまう恐れがあるんですよね・・
その点、トランプであれば、しなやかで柔らかいのに、薄くて鋭いので、接着を断ち切るのにベストな道具なんですよね!!
このトランプをバックパネルを縁をスライドさせながら、接着を断ち切っていきます。
当然、バックパネルの下には内部パーツやそのケーブルが存在しているので、いくら柔らかいトランプでも
強く接触してしまえば、内部パーツやケーブルを損傷させてしまいます。
もしご自身で修理をなさる場合は、WEBやYouTubeなどで該当端末の分解/修理レポートを調べて、
内部構造を把握しておくことをおススメいたします!!
接着を断ち切っている最中で、熱が冷めて接着力が元に戻ってきたな、と感じた時は、再度ヒートガンで温めていきます。
全ての接着を断ち切ることができたら、バックパネルを取り外すことができます。
2:シールドプレートを取り外す
続いて、基板を保護している、プラスチック製のシールドプレートを取り外してまいります。
バッテリーの上、右上、右下に、合計で3つございますので、取り外します。
シールドプレートはネジで固定されているので、まずはネジを取り外しましょう!
あとはヘラで引っかけて取っていきます。
シールドプレートの下には基板が存在しているので、ヘラで傷つけてしまわないように注意します(‘◇’)ゞ
3:各コネクタを取り外す&基板の取り外し
続いて、基板に接続されているコネクタを取り外してまいります。
まず最初は、バッテリーのコネクタから!
バッテリーの右上から伸びているオレンジ色のケーブルがバッテリーケーブルです。
その先にあるコネクタを外しましょう!
一番最初にバッテリーのコネクタを外す理由は、バッテリーのコネクタが接続されている以上、
電力が供給され続けており、通電状態となっております。
その状態のまま、コネクタを外したり、接続したりすると負荷がかかり、最悪、通電事故(ショート)を
引き起こしてしまいます。
あとは順序は問いません。
基板に接続されているコネクタをすべて外していきます。
NFCアンテナパーツのコネクタや、ディスプレイのコネクタ、
アウトカメラやインカメラのコネクタ、電源ボタン/音量ボタンのケーブルコネクタも忘れずに外します。
次に、バッテリーのコネクタの下に隠されて設置してあるネジを1本、取り外します。
あとは、SIMトレイを取り外せば、基板を取り外す下準備は完了です。
基板はヘラを下に差し込んで、持ち上げるようにすれば簡単に取り外すことができます。
そしたら、バッテリーに接着して取り付けられている電源ボタン/音量ボタンケーブルを剥がしていきます。
剥がす際は、断線や損傷させないように、慎重に剥がしていきます。
4:バッテリーを取り外す
バッテリーは、両面テープによって接着されていますので、剥がす必要があります。
ただこの端末には親切にも、バッテリーの右側につまめる分だけのテープがはみ出ているので、
それを活用いたします。
ピンセットでその出代をつまんでくるくると巻き取りながら、引っ張り剥がしていきます。
そのテープを2本剥がすと、バッテリーを取り外すことができます( ̄ー ̄)ニヤリ
5:新たに取り付けるバッテリーの動作チェック
次に、新品バッテリーの動作チェックを行っていきます。
まず、バッテリーや基板やその他のパーツをすべて取り付け、仮組をしていきます。
そして起動!!(‘◇’)ゞ
しっかりと起動してくれましたね!!
チェック項目はバッテリーに関してですが、分解工程で様々なパーツを取り外しているので、
一通りの動作チェックは必ず行いましょう!!
今回はチェックを終えて問題等はございませんでしたので、このまま組み上げていきます。
6:組み立て
一度電源を落とし、バッテリーだけ取り外します。
バッテリーの裏に接着テープを設置して、再度取り付けます。
そしたら、各シールドプレートを取り付けます。
そして最後、バックパネルを取りる前に、フレーム側の四隅に、B7000という接着剤を塗布してから、
バックパネルを取り付けます。
取り付けたら、クリップでパネルを固定して30分~1時間程度、圧着していきます。
これにて、Xperia XZ Premiumの修理、完了となります!!
最後に
あいプロでは、バッテリー交換だけではなく、画面修理や充電不良、水没復旧や基板交換など、様々な故障にご対応しております。
また、androidの他にも、iPhone、ipad、ゲーム機など様々な機種が修理可能ですので、修理のご依頼やご質問等ございましたら、
いつでも気軽にお問い合わせくださいませ👍