Huawei Mate10Pro バッテリー交換♪
みなさまこんにちは!
あいプロベイシア名古屋みなと店の店長でございます!!
本日は、名古屋市からお越しいただきましお客様の
Huawei Mate10Pro(BLA-L09)を修理させていただきましたので、ご紹介していきたいと思います!
HuaweiのMateシリーズは、フラッグシップモデルとなりその中でもProシリーズは最高品質のモデルとなります!!
Mate10Proは公式から販売されているものと、国内キャリアのSoftbankから発売されている2種類がございます。
Huawei公式から販売されているSIMフリーのMate10Proの型番はBLA-L29となっております。
SIMフリー版と国内版との違いは、キャリアサービス対応の有無と、SIMカードスロットが、
デュアルSIM(SIMフリー版)かシングルSIM(Softbank版)かです。
(よくSIMフリーの端末が国内キャリアで発売されるとなると、SIMカードスロットの数が減られます。
これホントに謎仕様ですよね・・(# ゚Д゚))
ただ、画面やバッテリーなど、内部パーツには違いがありませんので(基板を除く)、同じパーツで修理することができます!
そんなHuaweiのMate10Proでございますが、お客様からのご相談内容として、
「最近、急にバッテリーの持ちが極端に悪くなってきた。1時間程度の使用(WEB閲覧程度)で、30%は減る。」
とのことでした。
Mate10Proを発売日に購入されて今まで使用してきたとのことで、約3年使用していることになります。
スマートフォンのバッテリーの寿命は約3年と言われております。
ただ、これはあくまでも目安であって、使用用途(ゲームや高画質での動作撮影、GPSの多様など)によっては、
2年程度でも、バッテリー持ちが悪くなることもございます。
これは、バッテリーに使用されているリチウムイオン電池の特性によるもので、
リチウムイオン電池は熱に弱く、発熱の大きい用途によってバッテリーが劣化してしまうのです。
バッテリー持ちの悪いスマホを使用していると、日常的にストレスを感じてしまうので、
さっそく、バッテリーの交換修理を行ってまいります!!
1:バックパネルを取り外す
まず最初に、端末の電源を落とします。電子機器の分解修理では鉄則です!!
そしたら次に、バックパネルを取り外してまいります。
androidスマホには、画面側から分解していくものと、バックパネル側から分解していく物の2種類がございますが、
Mate10Proに関してましては、バックパネル側からの分解となります。
割合としては、画面側から分解が2割、バックパネル側からの分解が8割、といったところでしょうか!!
さて、これよりバックパネルを取り外していくのですが、このバックパネル、本体フレームとの間に設置された
接着テープによって、強力に接着されております。
このまま力いっぱい剥がそうとしても剥がれませんし、最悪割れてしまいます。
ですのでまずは、この接着の力を弱めていく必要がございます!!
接着の熱を加えると粘着力が弱まるという特性を活かして、接着部分に熱を加えていきます。
熱を加えるのに使用する道具がこちら!
こちら、ヒートガンという道具になりまして、所謂、ドライヤーですね!!
ただし、熱量は家庭用のドライヤーよりも大きいものとなっております。
このヒートガンを使用して、接着部分を温めていきます。
接着テープは、バックパネルの四隅に設置されているので、そこを温めていきます。
温めるときの注意点としては、
・ヒートガンを固定しないこと。
です。
熱するときにヒートガンを固定してしまうと、1点に集中的に熱が加わってしまい、あっという間に高温にで達してしまいます。
熱を加えすぎると、熱がバックパネルを通り越して、内部のパーツにまで及んでしまいます。
そうなると、パーツの故障にも繋がりますので、注意します。
ヒートガンを振りながら使用すると、うまく熱が分散されて、均等に熱を加えることができます!
また、熱を加える目安としては、熱した箇所に一瞬触れてみて、触れる程度の熱さまでであればOKです!
ただし、一瞬でも触れていられないほど根来を加えてしまうと、内部パーツはおろか、液晶にまでに熱が及んでいる可能性が
非常に高いです。そうなるとほぼ間違いなく故障してしまっているので、注意です!
熱を加えて、接着を弱めてたら、次にヘラをバックパネルとフレームとの間に入れ込みます。
入れ込んだら、少しだけバックパネルを浮かせて、できた隙間にトランプを差し込みます。
この差し込んだトランプを使って、接着を断ち切っていくのです。
ヘラでも接着を断ち切ることは可能ですが、ヘラだと硬い分、内部のパーツを傷つけてしまう恐れがございます。
その点、トランプであれば、柔らかいので傷つける心配は少なく、かつ、薄く鋭いので、接着を断ち切るには
もってこいの道具ということになります!!
接着が固くトランプが進まない場合は、再度接着部分を温めるか、トランプの先端に無水エタノールを付着させると、
接着が溶けて、スムーズに接着を断ち切ることができるでしょう!!
そうしてすべての接着を断ち切ることができたら、バックパネルを開くことができます。
この時はまだ、背面に搭載された指紋認証パーツのケーブルがバックパネルと、本体フレームとを接続しているので、
引っ張りすぎには十分注意してください。
また、上記画像を見ていただければお分かりになる通り、バックパネル下の内部は、ケーブル等が設置されております。
バックパネルの接着を剥がすときに差し込んだトランプですが、あまり奥まで差し込みすぎると、いくら柔らかい
トランプでも、容易にケーブルを破損させてしまうので、ご注意を!!
もしご自身で修理をなさる場合は、事前にYouTubeなどで修理動画を見て、内部構造を把握されることをおススメいたします(‘◇’)ゞ
あとは、バッテリーの左上に設置されている、指紋認証ケーブルのコネクタを外せば、
バックパネルを取り外すことができます。
2:バッテリーを取り外す
続いて、バッテリーを取り外してまいります。
バッテリーを取り外すにあたり、まずはバッテリーのコネクタと、上に配置されているメイン基板とサブ基板とを
接続しているケーブルを外す必要がございます。
メイン基板に接続されているコネクタを外せば、バッテリーは外せますので、そこの1か所のみでOKです。
(ご自身で修理される場合は、安全を考慮して、2か所とも外しておいた方が無難です。)
バッテリーのコネクタと、メイン基板に接続されているケーブルのコネクタは、基板を保護するための
カバープレートによって覆われていて外せないので、まずはこのカバープレートを外す必要がございます。
外すといっても、ネジで固定されているだけですので、ネジをすべて取り外せば、簡単に外すことができるでしょう!
カバープレートを外せたら、バッテリーのコネクタと基板接続ケーブルを外します。
この時、まず最初にバッテリーのコネクタを外しましょう!
バッテリーのコネクタは電力の供給部分となり、接続されている以上、通電状態となります。
通電状態のまま、コネクタの接続なとを行うと、ショートを引き起こす恐れがあります。
また、バッテリーのコネクタを外すときに使用する道具(ヘラ)はナイロン製やプラスチック製で
絶縁仕様となっているヘラを使用しましょう!
金属製の道具ですと、通電してしまい、これまたショートを引き起こす恐れがございます(;^ω^)
続いて、いよいよバッテリーを取り外してまいります。
バッテリーの裏には両面テープが設置されており、これによってフレームと接着し固定されております。
ただ、ここの接着はそれほど強いものではないので、ヘラでバッテリーを持ち上げて、そのまま手でつまんで、
本のように開いていくと、バッテリーを取り外すことができます。
この時の注意点としては、バッテリーの下にディスプレイのケーブルが配線されていますので、気付かずに
ヘラを奥まで差し込んでしまうと、損傷させてしまいます。
また、ヘラを底にゴリゴリと擦りつけてしまうと、液晶を損傷させてしまいますので、
合わせて注意しましょう!
3:動作チェック&組み立て
次に、交換するバッテリーの動作チェックを行ってまいります。
バッテリーを仮付けして一度組み立て、起動させます。
起動するかどうか、充電が溜まるかどうかをチェックして初期不良を確認します。
問題が無ければ電源を落とし、バッテリーを再度取り外します。
フレーム側に接着シールを張り付けて、バッテリーを固定させます。
あとは、分解の逆の手順で組み立てていくだけです!!
最後、バックパネルを取り付ける前に、フレームの四隅のB7000という接着剤を塗布して
バックパネルを取り付け、クリップで圧着していきます。
30分~1時間程度圧着したら、修理完了となります!!
修理内容 : Huawei Mate10Pro バッテリー交換
修理時間 : 1時間15分
修理料金 : 8,300円(税込)
最後に
あいプロでは、バッテリー交換だけではなく、画面修理や充電不良、水没復旧や基板交換など、様々な故障にご対応しております。
また、androidの他にも、iPhone、ipad、ゲーム機など様々な機種が修理可能ですので、修理のご依頼やご質問等ございましたら、
いつでも気軽にお問い合わせくださいませ👍