本日はiPhoneの水没クリーニングについてお話したいと思います！

最近水没のご相談が増えました。やっぱり暖かくなってくると増えますね(；´∀｀)

夏は毎日のように水没修理についての来店があります。

特にiPhone6s以降の耐水性能がついたiPhoneの水没が多いです。耐水性能がついているからと油断される方が多いのかもしれません。

しかしあくまで「防水」ではなく「耐水」ですので水につけたり、湿気の多い場所で長時間使用しても大丈夫ということではありませんのでお気をつけくださいませ(´-﹏-`；)💦

後は、頻繁にお風呂場でiPhoneなどのスマートフォンを使用されている方はお控えになったほうが良いです。

浴槽に落としていなくても水蒸気が端末内部に入り込むこともありますし、ジッパー付きの袋に入れていても袋の中で結露し、水没と同じようなことになってしまう場合があります。

バッテリーが不調だから…ということで修理の依頼に来られた方のiPhoneを開けてみたら内部が湿っていてバッテリーがベコベコになって少し膨らんでいる、画面の内部がさびてきているということがありました。

バッテリーの不調やタッチの反応が悪いだけで済んでいるうちは良いですが、ショートしたり基盤やコネクタが錆びたり腐食してしまったりすると当店では修理できません。

基盤の修理ができるところは限らえていますのでお気をつけください。

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水没クリーニング手順

では水没クリーニングの説明に移っていきたいと思います。

水没クリーニングとは主に基盤の洗浄、乾燥です。基盤を洗浄している間に本体内部の乾燥もおこないます。水が残っているとサビや腐食の原因となりますのですべて水をしっかりと取り除くために分解できるところは分解して乾燥させます。

一度の洗浄で起動しない場合は2～3回洗浄します。

基盤を取り外したり、複数回洗浄を行うこともありますので水没クリーニングの場合１時間３０分～２時間お時間をいただきます。

まずはSIMカードを抜き、カードが濡れていたらきれいに拭き、なくならないように保管します。SIMカードが錆びてしまったりすると通信ができなくなります。

続いて画面を取り外します。

充電口横のネジを2本取り外します。特殊な形をしているので専用のドライバーを使用します。合わないドライバーを使うとネジがなめてしまいますので必ずネジに合うドライバーを使用します。

ネジを外したらヘラを画面と本体の間に差し込み画面を少し持ち上げます。

その隙間に爪を差し込み隙間を維持しながらヘラを移動させて画面をもう少し持ち上げ、その隙間にピックを差し込み、ヘラは抜きます。ピックをスライドさせて画面と本体の接着を切っていきます。接着が剥がしにくい場合はエタノールを使用します。

iPhoneは画面の右側か上にケーブルがありますのでそれを切らないように接着を剥がし、ケーブルがある辺を軸にして画面を開けていきます。

機種によってケーブルの位置が違いますので確認しながら開けます。画面を開けれたら、画面とバッテリーのコネクターをはずします。

コネクター部分には銀色のプレートがかぶせてありますのでネジを外してプレートを取ってからコネクターを外します。コネクターを外すと画面を本体から完全に取り外すことができます。

次に基盤を取り外していきます。

基盤につながっているコネクターを全て取り外します。そして基盤はネジで本体に固定されていますので、ネジを外します。

そうすると基盤を取り出すことができます。

もしこれでなかなか基盤が取り出せなかったらコネクターかネジを取り外し忘れている所がある可能性がありますので確認します。無理に外そうとすると基盤やコネクター、ケーブルが破損する恐れがありますので十分に確認しながらゆっくりと取り出します。

取り出せたら洗浄します。

これに5分かかりますのでその間に他の部品を外して水を拭き取ったり、ダストブロワーなどで吹き飛ばして水を取り除いていきます。

バッテリーの下にも入り込んでいることが多いですのでバッテリーも外して綺麗にしていきます。バッテリーは水に弱いですのでそのまま使えたとしても少しでも湿っていた場合はバッテリーを交換することになります。そのまま使用すると膨張したり充電の減りが早くなったりするからです。

基盤の洗浄が終ったら、汚れがまた中に入り込まないようにそっと静かに持ち上げます。

基盤に水分が残らないようにダストブロワーで洗浄液を吹き飛ばしながら乾かします。そして分解した部品と基盤、新しいバッテリーと画面を取り付けて起動するか試します。

これで起動すれば基盤はもう洗浄しなくても大丈夫です。

一度電源を切り、元の画面や部品を取り付けて起動するか試します。

駄目になっている部品は新しいものに取り替えます。

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一度目の洗浄で起動しない場合はもう一度洗浄してみます。

大体3回洗浄すると起動しますがどうやっても起動しない場合もあります。

その場合は基盤がショートしてしまっている可能性が高いです。当店では基盤の修理は行っておりませんのでこうなってしまうと修理不可ということでお客様にお返しすることになります。

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料金・時間

(洗浄：3,800円)

・洗浄+バッテリー交換：3,800円+各機種のバッテリー交換料金

・洗浄+画面交換：3,800円+各機種の画面交換料金

・洗浄+バッテリー交換+画面交換：3,800円+各機種のバッテリー交換料金の半額+各機種の画面交換料金

・どうやっても復旧しない場合：3,800円(洗浄代)

となります。全て税込みです。

iPhone7の場合

3,800円＋11,200円(画面交換)＋2,750円(バッテリー交換半額)＋700円(耐水シール)

＝18,450円（税込）

となります。

バッテリー交換が半額になっているのは画面交換修理やスモールパーツ交換修理とセットだとバッテリー交換が半額になるサービスがあるからです。

水没クリーニング以外でも適用されますので良かったらご検討下さいませ。

修理時間は約1時間30分～2時間となります。

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最後に

いかがでしたでしょうか？

水没の場合100％復旧するとは言えませんが当店のできる限りの力で頑張らせていただきます。

もし水没してしまったら、

・電源を切る

・充電しない

・アクセサリー類をすべて外し、端末を綺麗に拭く

・SIMカードを抜き取りしっかりと拭き、なくさないように保管する

・水を出そうとして端末を振らない

・ドライヤーなどで熱を加えて乾かさない

・画面が映り操作ができたとしても早めに修理店へ持ち込む

といったようなことをされると復旧する確率が上がります。

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時間が経てば経つほど復旧する確率は下がりますが、水没から1週間経ってしまっている端末が復活した例もありますので諦める前に一度ご来店いただければと思います。

しかし水没後はどんどん腐食やサビが進んでいきます。

一度錆びてしまうといくら洗浄したり、綺麗に拭き取ったとしても完全になくすことはできません。

特にiPhoneはサビや腐食が早いらしいですのでお気をつけください。

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水没クリーニングの他にもバッテリー交換、画面修理、アウトカメラなどのスモールパーツ修理など様々な修理をおこなっております。

機種によっては修理できないもの、修理ができない箇所もございますのでお電話やメール、店頭でお問い合わせいただければと思います。