iPad6 画面割れ タッチパネル交換修理♪
みなさまこんにちは!
あいプロ名古屋店の店長でございます。
本日は、名古屋市東区よりお越しいただきましたお客様の
iPad6を修理させていただきましたので、ご紹介していきたいと思います!
お客様からのご相談内容としましては、
「誤って落としてしまい、ガラスを割ってしまい、画面が勝手に動くようになってしまった・・・」
とのことでした。
画面が勝手に動く症状を、ゴーストタッチと呼んでおります。
このゴーストタッチの恐ろしいところは、知らない間に画面が勝手に動いたり、タップされてしまうというところです。
勝手に通販アプリを起動し買い物をしてしまったり、電話をかけてしまったりと、やられたい放題の危険も(@_@。
会社用の携帯で、取引先に何度も電話してしまっている、と考えたら顔面蒼白です。
ただ、その中で最も恐ろしいのは、画面ロックのパスコードを10回間違えられてしまうことです。
このパスコードを10回間違えてしまうと、端末を初期化しないと使えなくなってしまうのです。
日頃から内部データのバックアップを取っていれば、事なきを得ますが、
修理店を営んでいて、バックアップを日頃から撮っている方はほんの一握りです。
ほとんどの方がバックアップを取っていない状況下の中、内部データが消えてしまうと、その瞬間もうお手上げです。
今までの思い出が一瞬にして吹き飛んでしまいます。
このゴーストタッチは画面が割れても通常使用できることから使い続けて、ある時突然ゴーストタッチが発生することもありますので
画面を割ってら早急に修理店へと持ち込まれることをおススメいたします。
さてさて、今回のiPad6を持ち込まれた時の状態がこちら。
画像見る限りでは、左上と右上の割れがひどいようにも見えますが、それだけでなく、全体的にひび割れの線が入ってしまっています。
ガラスの割れはひどいですが、その下の液晶の表示には問題は見受けられませんでした。
iPadの無印モデルは共通して、タッチパネルであるフロントガラスと液晶とが二つに分かれております。
ですので、液晶に全く問題が無い場合は、タッチパネルだけの交換でOKとなります。」
フロントガラスと液晶とが分かれているモデルはiPad無印モデルの他に、
iPad Air(1)、iPad mini~iPad mini3、が分かれております。
それ以外のiPadモデルは、フロントガラスと液晶とが一体化になっているので、
今回のようにフロントガラスの割れだけで、液晶に何の問題もなかったとしても、
両方とも一緒に交換する必要が出てきて、その分修理費用も高くなります。
思いのほか安い修理料金を聞いて、お客様もビックリされておりました!( ̄ー ̄)ニヤリ
それではさっそく、修理方法をご紹介していきましょう♪
①:フロントガラスを開く
まずは、フロントガラスを開いていきます。
iPadのフロントガラスは、本体フレーム側に接着シールによって強力に接着されております。
ですので、フロントガラスを開けるにはこの接着を断ち切る必要がございます。
ただ、このままでは接着が強力でフロントガラスとフレームとの間に少しの隙間も作ることができないので、接着を弱めていきます。
接着を弱めるのに使用するのが、このヒートガンです。
このヒートガンは名前の如く、熱い熱風を吹き出す道具です。
これを使用して、接着シールが貼られているフロントガラスの四隅を温めていきます。
熱を加えるときの注意ポイントとしては、ヒートガンを固定して使用しないこと!
ヒートガンは言わば家庭用ドライヤーの強化版のような道具でして、噴き出る熱風は非常に高温です。
なので、そんなヒートガンを固定しながら熱してしまうと、熱した箇所が瞬く間に高温になってしまい、
その下の液晶や内部パーツにまで熱の影響を及ぼしてしまいます。
ですので、温める際はヒートガンを振りながら温めると良いでしょう!
また、熱したときの適正温度は、一瞬手で触れてみて触っていられるほどの熱さまでならOKです!
しかし、一瞬でも触れていられないほどの熱さまで熱してしまうと、液晶にダメージを与えてしまっている可能性が非常に高いです。
熱して接着を弱めたら、薄ヘラをフロントガラスと本体フレームとの間に差し込みます。
差し込んで出来た隙間に、トランプを入れ込んでいきます。
このトランプで接着を剥がしていきます。
※ヘラを入れるときの注意ポイントは、ヘラでフロントガラスを持ち上げようとすると、いくらヒートガンで接着を弱めたといっても、
接着はしている状態ですので、フロントガラスに負荷がかかり、簡単に割れてしまいます。
ヘラを入れるだけで、持ち上げたりしないようにします(‘◇’)ゞ
トランプで接着を断ち切っていく際に、正面から見て右側下半分にはトランプを差し込まないようにします。
この箇所には、フロントパネルのタッチ機能を司るデジタイザーのケーブルと液晶のケーブル、ホームボタンのケーブルが存在しているので、
トランプで破損させてしまいます。
その箇所以外の接着を断ち切ることができたら、フロントパネルを右側へ開くことができます。
この時本体フレームに対して100度以上開かないように、重しを置いておくと良いでしょう!(‘◇’)ゞ
②:液晶を取り外す
続いて、液晶を取り外してまいります。
液晶は、四つの角に留められたネジで固定されているので、まずはこの4つのネジを取り外します。
四つのネジを取り外したら、液晶をホームボタン側へと倒します。
この時、右下の角がホームボタンのケーブルに接触してしまわないように、液晶の角をズラしながら倒します。
続いて、バッテリーを接続させているネジを取り外します。
iPad6のバッテリーはiPhoneのようなコネクタで接続されているわけではなく、ネジで締めることによって、
接点と接点が接着し、通電するという仕組みです。
なので、通電状態を断つために、必ず最初にバッテリーのコネクタの接続を解除しましょう。
次に、液晶のコネクタを取り外していきます。
液晶のコネクタは、銀色のプレートと一体化されているのでヘラでプレートを外せば、一緒にコネクタの接続も外れます。
③:フロントガラスを取り外す
液晶のコネクタを取るとこんな感じです!(‘◇’)ゞ
液晶のコネクタのプレートの下には、フロントガラスから伸びているケーブル2本と、ホームボタンのケーブルが隠れております。
これらもすべて外すのですが、ホームボタンのコネクタは少し特殊でして、ラッチと呼ばれるレバーの開閉でコネクタを接続する仕様になっております。
まずはラッチを覆っているシールを剥がします。
そしてレバーを上げて、
ピンセットでケーブルコネクタをつまみ取ります。
無理に引っ張ると、断線のリスクが高まりますので、慎重に丁寧に引き抜いてください。
フロントパネルからの2本のコネクタはヘラでてこを利用して外します。
これにて、本体フレームからフロントパネルが取り外せます。
④:ホームボタンを取り外す
そしたら次に、画面についているホームボタンを取り外していきます。
というのも、本体とホームボタンは紐づけされているので、ここを交換してしまうと、
TouchID(指紋認証)が使用できなくなってしまいます。
※押したりなど、通常使用には問題なく使用できます。
ですので、元の画面から新品画面へと移植してくる必要がございます。
⑤:動作確認&組み立て
組み立てるときは完全に組み立てる前に、動作確認を行います。
問題が無ければ、フレームの縁にB7000という接着剤を塗布します。
最後フロントガラスを閉じる前に、エアーコンプレッサーで液晶上の表面のゴミや埃を吹き飛ばしておきましょう!
これをおろそかにすると、後々、ゴーストタッチに繋がります。
そして、フロントガラスを閉じたら、クリップで固定させ、30分~1時間程度圧着します!
これにてiPad6の修理完了です!!(‘◇’)ゞ
最後に
あいプロでは、フロントガラス交換だけではなく、液晶交換やバッテリー交換、充電不良など、様々な故障にご対応しております。
また、iPadの他にも、iPhone、androidやゲーム機など様々な機種が修理可能ですので、修理のご依頼やご質問等ございましたら、
いつでも気軽にお問い合わせくださいませ👍