Xperia XZ1 バッテリー交換♪
みなさまこんにちは!
あいプロベイシア名古屋みなと店の店長でございます。
本日は、名古屋市からお越しいただきましたお客様の
SONY Xperia XZ1を修理させていただきましたので、ご紹介していきたいと思います!!
Xperiaといえば、いわずもがなあのSONYから出ているスマートフォンになります!
今回修理をさせていただきましたXperiaXZ1は型番がSOV36というものになりまして、au版のモデルとなります。
その他にも、docomo版ではSO-01K、Softbank版では701SOとなっております。
型番は、端末の画面側に刻印されているものもあれば、背面に刻印があるモデルもございますので気になる方はチェックしてみてください!!
※ソフトバンク版に関しましては、端末に型番表記が無いので、設定→端末情報または、設定→システム→端末情報より型番の確認ができます。
それぞれキャリアによって型番が違いますが、それはあくまでもキャリアを区別するための物であって、中身やスペックに違いは無く、全くの同一端末となります。
(一部のSIMフリーモデルを除く)
さて、今回のお客様からのご相談内容としましては、
「バッテリーの消耗が激しく、半日の使用で50パーセント以上減ってしまう・・・。常日頃からモバイルバッテリーを持ち歩くのも面倒なので交換をしてほしい」
とのことでございました。
XperiaXZ1が発売されたのが2017年の11月ですので、今日まで約3年と半年が経過していることになります。
スマートフォンのバッテリーの寿命は、使い方にもよりますが2年から3年と言われております。
また、元々の内臓バッテリー容量が2700mAhと比較的少ないモデルとなりますので、それと使用期間とが相まって、
現在のバッテリー持ちに繋がっていると思われます。
それではさっそく修理を開始していきましょう!!
手順①:画面を取り外す
まず初めに、SDカードスロットとSIMカードスロットを取り出しておきましょう!
今回の修理は基板を外すことになるのですが、これを外しておかないと、基板が外れませんので忘れる前に一番最初に取り外しておきます。
さて、androidスマホにはiPhoneのように画面側から分解していくタイプの物と、バックパネル側から分解していくタイプの物の2種類がございます。
今回のXperiaXZ1は画面から分解していくタイプの端末となるので、まずは画面を開いていきます。
ただ、XperiaXZ1の画面は本体側のフレームに貼り付けられた接着シールによって強力にくっ付いているので、このままは剥がすことはできませんし、
仕様としても液晶に負荷が掛かり、液晶損傷を引き起こす恐れが非常に高いので止めましょう!!
それではどうするのか・・
答えは温めます。温めるのです。
接着剤や接着シールの接着は熱を加えることによって溶解して伸びが良くなり、その結果接着力が弱まるのです。
それでは何で温めるのか、それはヒートガンです。
ヒートガンというのは、家庭用のドライヤーの熱量を3倍くらいにしたものといえば想像がつくでしょうか。
ざっくりいうと、とても熱い風が噴き出る道具です。
このヒートガンを使用して、接着部分である端末の四隅を温めていきます。
この時の注意点は、XperiaXZ1が画面からの分解となるので、当然熱を加えるのは画面側からとなります。
ここで熱を加えすぎてしまうと、液晶にまで熱によるダメージが及んでしまい、液晶損傷を引き起こしてしまいます。
とても熱量の大きい道具ですので、一点集中で温めてしまうとすぐさま高温にまで達してしまうので、
ヒートガンを使う時は、振りながら使用し熱を分散させながら温めていきます。
目安としましては、熱を加えた箇所を一瞬触れてみて、触れるぐらいの熱さまでならOKです!
逆に一瞬でも触れていられないほど温めてしまうと、十中八九液晶までダメージが入ってしまっているので注意です!!
接着部分を温めて接着を弱めたら、ヘラを画面と本体フレームとの間に入れ込み少しだけ隙間を作ります。
そして出来た隙間にトランプを入れ込みます!!
このトランプを使って、接着部分を断ち切っていくわけです。
ヘラでもできなくは無いのですが、金属製で硬い分液晶や内部パーツを傷つけてしまう恐れがあるので、
当店では、安心安全に修理を進めるうえで、トランプの使用をしております!!
そしてすべての辺の接着を断ち切ることができましたら、画面をインカメラ側から手前に倒すようにして開いていきます。
また、下記画像を見ていただければお分かりになるかと思いますが、ディスプレイと本体とを接続しているケーブルが端末の左下(画像では右上)に
存在しております。
接着を剥がすときに、トランプをあまり奥まで入れ込みすぎると、個々のケーブルを損傷させてしまいかねないので注意します。
さて、続いてはこのディスプレイの接続部分のコネクタを外して、画面を取り外していきます。
コネクタ部分のアップの写真がこちら!
コネクタの接続部分はプラスチックカバーによって保護されているので、まずはそのカバーを取り外します。
そしたらあとはヘラでコネクタを外します。
ここでの注意点は、現状はまだバッテリーのコネクタが接続状態となりますので、電力の供給部分であるコネクタを外すときに
金属製のヘラを使用してしまうと、電気が流れて最悪ショートを引き起こして故障してしまいます。
ですので、通電状態のときにコネクタを外すときはナイロン製やプラスチック製など絶縁素材使われている道具を使用しましょう!
これにて画面を取り外すことができました!!( ̄ー ̄)ニヤリ
そしたらついでに、基板やバッテリーを保護しているカバープレートも一緒に取り外しておきましょう!
ネジで固定されているだけですので、容易に取り外すことができます!!
手順②:基板を取り外す
続いて、基板を取り外してまいります。
というのも、通常だと、ヘラでバッテリーを持ち上げて取り外すのが一般的なのですが、今回の場合ヘラを入れる隙間がございません。
基板側から入れると、基板を損傷させてしまいかねませんし、逆方向から入れようとしても、そこには電源ボタンや音量調節ボタンのケーブルが
存在しているので、これもまた損傷させてしまいかねません。
そこで安全にバッテリーを取り外すためにも、基板を取り外す必要があるのです。
基板は、基板に接続されているコネクタをすべて外して、充電差込口と周辺の基板を保護するためのプレートを外せば、取り外すことができます。
ただ、取り外し方にちょっと癖があるので、無理に取り外そうとすると基板を損傷させてしまいますので注意です。
インカメラのフレームを再度からヘラで持ち上げてとっかかりを作り、あとは外カメラの下からヘラを入れて引っかけてやれば、難なく取り外すことができます!
手順③:バッテリーを取り外す
基板が取り外せたら、今度はバッテリーです!!
バッテリーは裏に設置された両面テープによって接着されているので、まずはそれを剥がしとっていきます。
幸いにも、そのテープの余り代が、ここから引っ張って剥がしてください、と言わんばかりのものがあるのでそれをピンセットでつまみ、
巻き取りながら引っ張り剥がし取っていきます。
固くてうまくいかない場合は、バックパネル側からヒートガンを使って温めてあげると、接着が弱まっていい感じに伸びて剥がれてくれるでしょう!
そこのテープが剥がし終えたら、あとはヘラもしくは手でバッテリーを剥がしとっていきます。
手順④:動作チェック&組み立て
バッテリーを取り外したら、基板は元に戻しておきましょう!
そしたら次に、新品バッテリーと画面を仮付けし、起動させます。
このタイミングでしっかりと新たに取り付けるバッテリーと修理の過程で触れた部分の動作チェックを行いましょう!
問題が無ければ再度取り外し、本体側に両面テープをケーブル部分を避けるようにして貼り付けます。
そしてバッテリーを設置し、全てのコネクタを基板に接続させ、取り外した2つのカバープレートを取りつけます。
あとはディスプレイのコネクタを接続させて閉じれば終わりなのですが、この状態ですとディスプレイが固定されていないので、
パカパカ状態のままです。
そこで使用するのがB7000という接着剤です!
こちらは瞬間接着剤ほど強力ではなく、といっても接着が弱いわけではないという接着剤です。
スマートフォンは一回きりの修理ではなくその後も再び修理することがあるかと思います。
その時に、瞬間接着剤のような非常に強力な接着剤でくっ付けてしまうと、修理の時に剥がすことができずに修理不可となるリスクがございます。
それを防ぐために当店ではB7000という接着剤を使用しております!!
B7000とフレームの四隅に塗布したら、画面を閉じます。
後は、クリップで固定して30分程度圧着させたら、修理の完了です!!(‘◇’)ゞ
修理内容:Xperia XZ1 バッテリー交換修理
修理時間:1時間30分
修理料金:9,000円(税込)
最後に
あいプロでは、バッテリー交換だけではなく、画面修理や水没復旧、充電不良など、様々な故障にご対応しております。
また、androidの他にも、iPhone、iPadやゲーム機など様々な機種が修理可能ですので、修理のご依頼やご質問等ございましたら、
いつでも気軽にお問い合わせくださいませ👍